世界で活躍する日本人ダンサー「三浦大知」
ダンスだけでなく歌唱力も秀逸であり、和製マイケル・ジャクソンとも称されるほどの実力の持ち主であります。
紅白歌合戦では、楽曲の使用しないダンスを複数のダンサーと共に、息ぴったりの動きで成功させ、日本中を驚かせてくれました。
そして今回、そんな彼とソプラノ歌手である「鮫島有美子」が2月24日に東京都千代田区の国立劇場で行われる、天皇陛下の在位三十年を記念した式典にて、歌を披露するというニュースが飛び込んできました。
これまで、X JAPANのYOSHIKIのピアノを弾き語りやEXILEのメンバーの歌とダンスなど、選ばれたアーティストがこの式典でパフォーマンスを行ってきました。
しかし、今回の式典は天皇皇后両陛下にとって、また日本国民にとっても特別なものであることは言うまでもありません。
2019年5月1日に天皇陛下の御退位、新天皇陛下の御即位が決定しているからです。
つまり、現在の天皇皇后両陛下の目の前で、こういった形のパフォーマンスをするアーティストは三浦大知と鮫島有美子の2人が最後ということになります。
三浦大知が歌う『歌声の響』ってどんな曲？
そんなメモリアルなアーティストに選ばれた彼は一体どんな曲を歌うのでしょうか？
披露される曲は既に公表されています。
三浦大知が披露するのは『歌声の響』という曲。
彼のファンの方なら、もうお気づきと思いますが、この曲は三浦大知の曲ではありません。
天皇陛下が作詞、皇后陛下が作曲を手掛けた曲なのです。
両陛下作詞作曲「歌声の響」
1975年、両陛下が本土復帰から3年を迎えた沖縄県に訪問された際に書かれたこの曲。
当時、沖縄は本土に復帰したとはいえ、アメリカの政権下にあった苦しい時代の影響なのか、訪問された天皇皇后両陛下に対しても敵対感情があったそうです。
それでも、傷ついた沖縄県民に寄り添うような姿勢を貫いた両陛下が、国立ハンセン病療養所を訪れたことがキッカケとなり、詠まれた歌。
曲名にある「歌声」と言うのは、その療養所の人たちが両陛下を歓迎する為に沖縄の船出歌「だんじょかれよし」を歌ったことを指しています。
なので、沖縄への敬意を込めて、琉歌と呼ばれる八・八・八・六の音数律をもつ定型詩に当てはめて作曲されています。
歌詞にも「だんじょかれよしの歌声の響」というフレーズがあり、両陛下にとって感慨深い出来事だったことが窺えます。
三浦大知本人も沖縄出身ということも、今回の選出理由にあるかもしれません。
鮫島有美子が披露する子守歌「おもひ子」も皇后陛下が作曲された曲です。
即位十年記念式典でYOSHIKIが演奏した曲「Anniversary」、即位二十年記念式典でEXILEが披露した「太陽の国」は、この式典の為に作られた奉祝曲であることからも、今回の式典のパフォーマンスが特別であることが明らかです。
この情報公開に伴って、三浦大知本人がオフィシャルサイトにてコメントを発表しています。
== 三浦大知よりコメント ==
天皇陛下御在位三十年を記念して行われる式典の中で天皇皇后両陛下が作詞作曲された「歌声の響」を歌わせていただく事になりました。
選んでいただいた事、両陛下の想いから生まれたとても大切な一曲を歌わせていただける事、本当に光栄です。
天皇陛下御在位三十年のお祝いの心と感謝をもって、この楽曲に込められた素晴らしさやメッセージが聴いてくださった皆様に届くよう全身全霊で歌わせていただきます。
一体、どんなパフォーマンスになるか楽しみですね。
三浦大知の経歴を振り返る
この機会に三浦大知のこれまでの経歴をおさらいしておきましょう。
- 1987年8月24日生まれ、沖縄県出身。
沖縄アクターズスクール出身の小中学生7人によるグループ「Folder」のメインボーカルとしてデビューし、人気子供番組「ポンキッキーズ」などとタイアップした楽曲をリリースしています。
メンバーには現在女優で活躍している満島ひかりも在籍していました。
- 2003年にグループは解散。
- 2年後の2005年にシングル『Keep It Goin' On』でソロデビュー。
ポイント
当時ではそれほどポピュラーではなかったR&Bを基盤にした楽曲であり、この頃から世界を見据えて音楽に力を注いでいたことが窺えます。
また、フォルダー解散からソロデビューするまでの間、ニューヨークで音楽の勉強をしていた経歴も、この音楽性に繋がったのではと考えられます。
- 2008年頃から、自身で振り付けを手掛け始めており、世界で高い評価を得る。
- 2018年にはデビュー20周年という節目に、紅白歌合戦に初出場。
紅白歌合戦の際に披露した無音シンクロダンスが強烈なインパクトを残しました。
三浦大知の代表曲6選
それでは三浦大知の楽曲をご紹介しましょう。
Blizzard
最新曲の『Blizzard』
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の主題歌に起用されています。世間に定義された幸せを追いかけていては生きた心地がしない。
自分は自分の生き方をしないと。そんなロックな姿勢を歌ったナンバーです。
この曲に対する海外の反応
- この曲をいいね。日本の音楽で一番好きだよ。
- 三浦大知は世界で成功するに違いない。
EXCITE
『仮面ライダーエグゼイド』の主題歌。
2017年、初出場の紅白歌合戦で歌われた曲です。この曲を偶然仮面ライダーのオープニングで耳にした時、思わず笑ってしまいました。
「これ、子供番組のOPテーマなの？カッコ良すぎない⁇」
結構英語も盛り込まれていますので、こう思った人は私だけではないはず！
この曲に対する海外の反応
- 聴いた瞬間すごいと思った。彼のおかげで日本語が好きになった。
- 彼は素晴らしい。彼の歌声はすべてを癒すわ。あとカッコイイ。その調子で頑張って！
Cry & Fight
「EXCITE」と同じく初出場の紅白で、アカペラで歌われインパクトを残した曲です。
時折り聞こえるトロピカルハウスのようなサウンドも、リリースされた2016年のJ POPシーンのことを考えると斬新な試みだったのではないでしょうか？
また、MVのダンスがカッコ良すぎる！
この曲に対する海外の反応
- 適当に動画を観てたら彼のMVに行きついたんだけど、ハマっちゃったわ。
- 大学で照明の技術を学んでおけばよかったわ。
実力派アーティストたちとのコラボレーションも積極的に行っている三浦大知。
コラボ楽曲もご紹介しましょう。
Rain Dance / MIYAVI vs KREVA vs 三浦大知
以前にMIYAVIとのコラボ曲『Dancing With My Fingers』でもレベルの高いパフォーマンスを発揮した三浦大知。
本作では、そこに2人の共通の戦友であるラッパー『KREVA』を迎えるという超豪華なナンバーとなっています。
この曲に対する海外の反応
- いい曲。私のトップ10に入るわ。
- 最高のジャムだね。
SOIL&"PIMP"SESSIONS /comrade feat. 三浦大知
ジャズバンド『SOIL&"PIMP"SESSIONS』の手に掛れば、三浦大知の歌声はこんなにもメロウで有機的なジャズにもマッチしてしまいます。
SOIL&"PIMP"SESSIONSも三浦大知同様、海外でも高い評価を得たアーティスト。
世界を視野に入れた者同士の洗練された楽曲ですね。
この曲に対する海外の反応
- 誰かこの曲を英語に訳して！あとヴォーカルの名前も教えて！彼はとってもキュートね。
- 素晴らしいコラボだよ。大知はすごいシンガーだ。歌も最高！
GOEMON feat. ビッグ門左衛門 (三浦大知) / レキシ
こんな曲もこなしてしまう三浦大知。稀代のメロディーメーカーの『レキシ』の楽曲へも参加もしています。
そのコミカルな曲調に惑わされがちですが、すごく三浦大知の歌声を上手く使った作曲だと思います。
この曲に対する海外の反応
- Goemonて打ったらこの動画に出くわしたんだ爆笑
- 爆笑！良いビデオね。
まとめ
日本屈指の歌って踊れるアーティスト『三浦大知』
紅白に続き、天皇陛下即位記念式典と、彼の才能は留まるところを知りません。近い将来グラミー賞を受賞したりするかもしれませんね。
今後も活躍に注目していきましょう。