サマーソニックは今年20周年を迎えるにあたって、主催者から重大な発表が年末にありました。
それは、例年の2日間に渡る開催を更に拡大し、今年は東京、大阪の両会場にて3日間開催されるという内容でした。
この背景には翌年2020年は東京オリンピック開催に伴い、サマーソニックを開催できないという事情も加味されていると考えられますが、サマソニファンからすれば、20周年を祝うに相応しいビッグニュースであることに違いはありません。
個人的にも6年連続で大阪会場に足を運んでいる、思い入れの強いフェスなので、このニュースには良い意味で驚きました。
開催日は2019年8月16日(金)、17日(土)、18日(日)。東京はZOZO マリンスタジアム&幕張メッセ、大阪は舞洲SONIC PARKが会場となります。
もちろん、20周年記念ということで、単に開催日数を1日追加しただけではありません。
例年は3月辺りから公開されるヘッドライナーも、今年は1月16日から3日に分けて発表されており、20周年記念をするに相応しいビッグな3組のアーティストたちの名がアナウンスされました。
その3組とは、
- 「RED HOT CHILLI PEPPERS」
- 「B'z」
- 「The Chainsmokers」
サマソニらしいキャスティングと思った人もいれば、意外だと思った人もいるでしょう。
もはや説明不要の3組ですが、この機会に3組の経歴と定番曲を紹介します。
1:RED HOT CHILLI PEPPERS
世界最強のロックバンド『RED HOT CHILLI PEPPERS』(レッド・ホット・チリペッパーズ)がサマソニ20周年を祝うべく、ヘッドライナーとして来日します。
最後の来日は2016年のフジロック、サマーソニックには8年ぶりの出演です。
「レッチリ」の愛称で知られる彼らの凄さは説明不要かと思いますが、軽くおさらいしておきましょう。
今年結成36年を迎えるベテランバンド。しかし、ステージ上では20代さながらの激しいフィジカルパフォーマンスを披露する脅威のオジサンたちです。
日本では、映画「デスノート」の主題歌に使用された『Dani California』が有名。
ラップやファンクとロックを融合させたミクスチャーロックの元祖とも言えるサウンドは、初めて聴く新曲であっても「あっ!レッチリだ‼」とすぐ分かるほどです。
現時点では、3年前にリリースされた『The Getaway』が最新のアルバムですが、昨年はアルバムのアルバムを制作しているという報道もされたので、サマソニまでに最新作がリリースされる可能性も十分にあります。
Dani California
上でも少し触れた、映画「デスノート」のテーマソングとなり、日本でも有名になった曲です。
この映画が公開された頃、私は高校生で、レッチリに関しての知識は皆無でしたが、聴いた瞬間カッコイイと思いました。
このMVの中で、レッチリのメンバーは、歴代の伝説的バンドにコスプレしています。皆さんはいくつわかりますか?
この曲に対する海外の反応
- このバンドを生で見たことない人は、人生における最高の瞬間を見逃していることになるわ。
- コスチュームが似合い過ぎていないところがいいね。
By The Way
ファンキーなロックを得意とするレッチリには珍しく終始ドライブ感のある1曲。ライブでとても盛り上がる曲です。
この曲が収録されたアルバムのタイトルも『By The Way』
そして、私が初めて買ったレッチリのアルバムでもあります。
この曲に対する海外の反応
- 幸せと悲しみが同時に押し寄せてくる曲だわ。
- タクシードライバーが最高だ!
Dark Necessities
最新作『The Getaway』のリードトラック。
いつものレッチリよりも少しミニマルですが、音数を減らすことで、逆に力強いサウンドとなっています。
このアルバム全体を通して言えることですが、アンビエントな空気をうまくレッチリ風に昇華した彼らの新たな側面が窺えます。
この曲に対する海外の反応
- このベースラインはガンも治してしまうよ。
- 「私とレッチリどっちを取るの?」って彼女が言ったんだ。今、彼女はがいなくて寂しいよ。
2:B'z
20周年を記念して、サマソニ史上初となる日本人アーティストがヘッドライナーに選出されました。
日本人なら誰もが知る国民的なロックアーティストである『B'z』です。ヴォーカリストの稲葉浩志とギタリストの松本孝弘によるロックユニット。
ハードロックを主体とした楽曲が特徴的。現代の日本において、こういった音色を携えて、ヒットチャートのトップに到達できるのは彼らくらいではないでしょうか?
てっきり、私も3日とも海外アーティストがヘッドライナーを務めると思っていたので、このニュースには驚きました。
サマーソニックに新たな風を吹き込むアクトが期待されますね。
ultra soul
リリースから18年経ってもなお、日本で普通に生活していれば耳に飛び込んでくる人気曲。
B'zの真骨頂である、ハードロックサウンドと全日本国民が口ずさめるポップさが盛り込まれた1曲です。
日本人なら、ファンでなくても1度は『ultra soul』 で「ヘイ!」と飛び跳ねたいものですよね。
この曲に対する海外の反応
- 銀魂から来ました。
- 最もイカした日本の音楽!
LOVE PHANTOM
こちらも、B'zの代表曲。なんと1995年にリリースされたナンバーなんですね。
現在でもカッコよく響く、普遍的にクールな楽曲を90年代に作り上げてしまうところは流石です。
この曲に対する海外の反応
- 外国人の僕は彼らの音楽を買うことができないんだよ。是非彼らをインターナショナルに売り出してくれよ。
- ギタリスト、松本孝弘は、今まで見てきた日本のギタリストの中で最も成熟したギタリストだ。多くの栄誉を手に入れ、数々の卓越したギタリストたちとも渡り合える。エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックスのようなジャズやブルースのスタイル得意としているんだ。
イチブトゼンブ
B'zらしい重厚サウンドを盛り込んだ、壮大なミドルナンバー。テレビドラマ「ブザービート」の主題歌となった事でも有名な曲です。
当時あまり邦楽に興味が無かった私ですが、その不思議なタイトルが気になって聴いた記憶があります。
この曲に対する海外の反応
- 稲葉さんと同じTシャツを持っていることを光栄に思います。稲葉さんカッコイイ!
- ブザービートからここにたどり着きました。
3:The Chainsmokers
ワールドクラスのモンスターロックバンド、国民的ロックユニットというヘッドライナーに続いて、最後に発表されたのは、『The Chainsmokers』(ザ・チェインスモーカーズ)
アンドリュー・タガートとアレックス・ポールからなるEDMのDJ兼プロデューサーのこのデュオは2012年結成という、他の2組のヘッドライナーに比べて、かなり経歴の浅いアーティスト。
しかしながら、リリースする曲は次から次へと世界のチャートのトップを陣取るという点では、彼らもヘッドライナーに相応しい存在であります。
2016年にもサマーソニックに出演しましたが、当時はまだ比較的に小さなステージでのアクトでした。それが経った3年で、20周年を記念する回のヘッドライナーとなるのですから驚きです。
昨年の来日ツアーも東京、大阪の両会場ともソールドアウトしたことからも、彼らの勢いが窺えます。
Don’t Let Me Down ft. Daya
彼らを代表曲『Don’t Let Me Down ft. Daya』。
ビルボードでも最高3位を記録するなど、世界中で大ヒットしました。エコーの効いたギター音とドロップでのフューチャーベースやトラップサウンドのギャップが素晴らしいナンバーです。
この曲に対する海外の反応
- 女王「Daya」の歌声が燃え上がる炎のようだ。
- 暴れる車にチェインスモーカーズの2人がマッチしているね。
- 2人は「何か問題でも?」みたいな顔してる。
Closer ft. Halsey
元恋人同士がお互いへの気持ちを再び加熱させていくストーリーの1曲。
フューチャーベースで程良く味付けされたこの曲には、アメリカのシンガー「Halsey」をゲストヴォーカルに迎えています。
しかし、この曲がそれまでの彼らの気持ちと大きく違う点は、メンバーのアンドリューがヴォーカルとして参加していることです。
この曲に対する海外の反応
- この曲を聴くと、いつも若い心でいることができる。
- 僕はまともだったんだ。この曲を無限にリプレイし始めるまでは・・・
Hope ft. Winona Oak
こんな曲も作れるのかと感心させられる曲です。
もはや、完全にEDMの領域を飛び出して、インディーポップなどを彷彿させるプロダクション。
ロックミュージシャンの楽曲のリミックスを積極的に手掛けてきた彼らだからこそできる技ではないでしょうか?
この曲に対する海外の反応
- 良い曲だね。でも、以前のスタイルも続けて欲しいな。
- リプレイボタンを押しすぎて壊れちゃいそうだ。
他にもいつもと違うサマーソニック
20周年を記念したサマーソニックは3日間の開催以外にも例年と違う点があります。
それはチケットの価格。
夏フェス、特に海外のアーティストが出演するフェスはチケットが高いことがネックだと考える人も少なくないでしょう。しかし、今回のサマーソニックは例年よりもチケットが低価格で販売されます。
ポイント
1日券は東京13,000円、大阪は12,000円となっています。
値段の差は、東京の方が出演アーティストが多いためです。
海外の大物アーティストの単独公演だとチケットは9,000~12,000円ほどの価格設定になっていると考えると、12,000~13,000円で1日中、滅多にお目に掛れないアーティストの音楽を堪能できると考えるとかなりお得だと思いますよ。
また小学生以下の入場も大人1名につき無料となっており、家族での参加がしやすくなるという配慮も今年からされるそうです。
まとめ
年に一度の特別なイベント『サマーソニック』
今年は例年以上に特別なものになること間違いなし!
開催まで、あと7ヶ月近くありますが、夏フェスは予習をすればするほど楽しくなるものなので、今から参加アーティストをチェックしてみませんか?
アニバーサルイヤーとなる今年は、ヘッドライナー以外もの出演陣も豪華になることが予想されるので、当サイトでも注目すべきアーティスト発表されれば随時特集していきたいと思います。