現在無数に存在するYouTube上の音楽チャンネル。その中でも圧倒的なチャンネル登録数を獲得しているチャンネルグループが「The Nations」です。
【The Nationsグループ】
- Bass NationHouse
- Nation,Indie Nation,
- R&B Nation,
- Rap Nation,
- Chill Nation
これら、ジャンル毎に細分化されたチャンネルが同グループが存在します。
これからご紹介するのは中でも一番人気の「Trap Nation 」というチャンネルです。
Trap Nation とは?
「著作権フリーの楽曲はあるの?」
「そもそもトラップって?」
「楽曲のバリエーションはどうなの?」
そう疑問に思った方も多いはず!今回はそんな疑問にお答えしながら、このレーベルについて説明していきたいと思います。
Trap Nationの来歴
アメリカを拠点にEDM、フューチャーベースなどの楽曲を全世界へと紹介するチャンネル。
上記したようにTrap Nationの他にもChill Nation,Bass Nation,Rap Nationなどの系列チャンネルが存在し、これらのネットワークはThe Nations と総称されます。
2012年YouTubeチャンネル開始
創始者はAndre Willem Benz(アンドレ)。このチャンネルを立ち上げた当時、彼はまだ15歳だったそうです。
現在はYouTubeだけでなく、Spotify、Soundcloud、Instagramでも楽曲を楽しむことができます。
YouTubeチャンネルTOP50にランクイン
2016年、Trap Nation はTubefilterというアメリカの情報サイトで、週刊「最も視聴されたYouTubeチャンネルトップ50」に頻繫にランクインするようになりました。
Trap Nation だけでも動画本数は1400本以上、YouTubeのチャンネル登録数は2300万人を超えます(2018年10月現在)
The Nationsは2018年より、YouTube上では最大の音楽ネットワークとなりました。その中でも、Trap Nation は圧倒的人気を誇り、チャンネル登録者数は全YouTubeチャンネルの中でTOP50内にランクインします。
2016年、独立レーベル発足
2016年、Trap Nation は独立レーベル「Lowly Palace」を発足。
音楽だけでなく、ファッションの情報発信にも力を入れており、多くの若者から支持されています。
このレーベルの楽曲Trap Nation 等のTheNationsネットワークのチャンネルで聴くことができます。
創設者アンドレは不登校少年だった?
2015年にアメリカのInMenloとうニュースサイトのインタビューに答えた創設者のAndre Willem Benz。
アンドレいわく、彼は空いた時間に音楽を気楽に楽しむよりも、情熱を持ってクリエイティブな活動を求めていたとのこと。
その情熱は今やトレンドとなっているYouTubeチャンネルを生み出し、800,000人近いチャンネル登録者を獲得しました(2018年現在はこの何倍ものチャンネル登録者数がいます。)
昔は社会に馴染めない少年だったと振り返るアンドレ。
ゲームばかりの生活から次第にオンライン上でダンスミュージックのコミュニティに参加し、その素晴らしさに感動しました。彼の音楽への愛は、チャットルーム内では収まらず、YouTubeチャンネルを設立。
国境を越えて、トラップを普及させることとなったのです。
様々な著名アーティストの楽曲が楽しめる
このチャンネルはその巨大さからレーベルのように思われがちですが、あくまでもオススメのトラップミュージックを紹介するチャンネル。
レーベルの垣根を超えた様々なアーティストの楽曲が楽しめることが特徴です。
最近ではKygoがリミックスしてEd Sheeran-I See FireやMarshmello-Keep it Mello ft.Omar LinXなど誰もがその名を知る著名EDMアーティストの楽曲が配信されています。
トラップミュージックとは?
そもそもトラップミュージックという言葉があまり馴染みのない言葉ではないでしょうか?
トラップミュージックは、元々は1990年代のサザンヒップホップの一種を指す言葉です。そのヒップホップの要素を、現代のEDMというフィルターを通して表現されている音楽もトラップミュージックと呼ばれます。
つまり、Trap Nation が配信している音楽は、後者のEDMバージョンということになりますね。
音色の特徴はハイハットやスネアの音を、サブベースの利いたスローなダブステップを組み合わせたような曲です。
トラップとは麻薬の取引が行われていた場所をさす言葉だそうです。このジャンルを更に普及させようと、アンドレは誰もが無料で楽しめる環境を整えたのです。
アンドレ
「僕はラジオみたいなものさ。アンダーグラウンドのアーティストを世の中に知ってもらう手助けをしているのさ。だから僕自身は音楽を作らない」
とインタビューで述べています。
元々は地元の大学を出て、経済の仕事就こうと考えていたそうですが、今はビジネスパートナーとイギリスに移り、トラップミュージックを広めたいとのこと。
Trap Nation の曲を使う条件
さて、どうすればこのチャンネルの楽曲を自身の動画等に使用できるのでしょうか。
まずは、YouTubeのチャンネルに記載されている概要を和訳したものを見てみましょう。
Trap Nationの概要和訳
独創性溢れる多種多様なトラップミュージックを扱うナンバーワンチャンネル「Trap Nation」
お気に入りの楽曲を見つけたら、評価し、曲のフィードバックを制作者に知らせてあげることもできます。気に入ったプロデューサーの新作は随時チェックしてあげてください。
このチャンネルのオーナー、アンドレです。気軽に名前で呼んでください。
これだけ見ても、使用条件はよくわかりませんね(笑)
続いてFAQを訳したものです。
Q.YouTube動画に楽曲を使用できますか?
A.残念ながら、楽曲の権利は制作者にあるため、製作者に直接許可を得ていただくことになります。
Q.著作権フリーですか?
A.それも、製作者に聞いていただかないとわかりません。私は個人的にアップロードの許可を得ていますが、ユーザーの皆さんが楽曲を使用できるというわけではないのです。
Qチャンネルのオーナーであるあなたも楽曲を制作しているのですか?
A.いいえ、私はただ皆さんに楽曲を紹介するだけです。
Q.画像はどこから入手しているのですか?
A.UnsplashやAdobe stockからロイヤリティフリー画像や、使用料を払って画像を入手しています。
といったように、楽曲の使用の条件は制作者に聞いてみないとわからない。ということです。つまり著作権フリーの音楽チャンネルではないということを頭に入れておいてください。
チャンネル内にロイヤリティフリーの楽曲を纏めた再生リストがあります。
ただ、このTrap Nationが権利を有しているのではなく、あくまでも著作権フリー音源を使用して動画をアップしているということです。
ですので、FAQにもあったように、チャンネルは楽曲を紹介しているだけで、権利は作者にあるということです。
YouTube動画に使用する際は、例えロイヤリティフリーでも作者にコンタクトを取ってから使用する必要があります。それが出来ない場合は、NCSなどの著作権フリー音楽レーベルの楽曲を使用しましょう。
著作権フリー音楽レーベルはこのブログの著作権フリーBGMカテゴリーで紹介しています。
Trap Nation の人気曲BEST3
Lukas Graham - 7 Years (T-Mass Remix) [feat. Toby Romeo]
個人的に原曲の7Yearsが大好きだったのと、上記したトラップのサウンド面での特徴「スネアやハイハットとスローなダブステップの融合」を誰が聴いてもよくわかるリミックスになっていると思ったので、ピックアップしました。
元々のルーカスの歌メロがEDMのダンサブルな側面とトラップのゆったりしたダブステップにマッチしていますね。原曲も素晴らしいので是非聴いてみてください
Marshmello - Keep it Mello ft. Omar LinX
この人の楽曲もTrap Nation で聴くことができます!
7Yearsと違ってガンガン頭を振りたくなるテイストのトラックですが、これもしっかりトラップミュージック。
この曲の他にもマシュメロが手掛けたアラン・ウォーカーの楽曲のリミックスもTrap Nation では聞くことができるので、探してみてください。
Dr. Dre - The Next Episode (San Holo Remix)
この曲が無ければ、今のTrap Nation はなかったのではないでしょうか?というのも、このリミックスはアップロードから7ヶ月で2300万の再生回数を獲得。Trap Nation の名を世界に広めるきっかけとなったのです。
アップロードから4年が経った今もこの楽曲を支持する人は後を絶ちません。現在ではこのリミックスを手掛けたSan Holoのオリジナル楽曲を多数のアーティストがリミックスするという現象が起きています。
Trap Nation を語るうえで、避けられない曲を是非一度お聴きください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?世界トップクラスの音楽チャンネルTrap Nation。日本では知らない人もまだまだいると思うので、これを機に友達に広めてみては?
さいごに、もう一度確認しておいて欲しいことは制作者の許可を得ずに勝手に楽曲を使用してはいけないということ!お忘れなく‼
チャンネル名 | Trap Nation |
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