2009年に創業された、購読型ロイヤリティーフリー音源提供サイトEpidemic Sound(エピデミックサウンド)をご存知でしょうか。
Epidemic Sound(エピデミックサウンド)
- ロイヤリティーフリー音源提供サイト
- 創 業:2009年
- 発祥国:スウェーデン
- 楽曲数:27,000以上
- 効果音数:30,000以上
- 使用料:3つの有料プラン
- JASRAC手続き不要
- 1ライセンスにつき1アカウント使用可能
良質な音楽を多数保有している有料図書館といった感じのサイトで、会員登録しておけばタイトル数27,000は下らない楽曲、30,000以上ある効果音などをカタログ(サイト内)からチョイスできるサイトです。
‘Faded’の成功で名を馳せたノルウェーのアーティスト、アランウォーカーもスタートはロイヤルティフリーを前提にYouTube上でレーベル運営を行う音楽チャンネルNo Copyright Soundsがブレイクのきっかけでした。
Epidemic Sound(エピデミックサウンド)は今後、更に台頭してきそうです。
もくじ
Epidmic Soundの可能性とは
音楽CDやDVDが売れなくなったという昨今の観点から見ると、盛り下がりっぱなしに見えた音楽産業のイメージを払拭してくれます。
デジタル環境(技術革新)において、さまざまなインサイトが実を結んでおり、いまや新しい活気を生み出していると言えるでしょう。
ゲーマーやヴィーロガー(videoブログ配信者)など大勢のコンテンツ・クリエーター達にとって、映像をカッコよく仕上げてくれるBGMはマストアイテムである一方で、使いたい音源の著作権はいつだって関心事になっています。
近年、サイト検索におけるGoogleのアルゴリズムは精度を上げてきています。YouTubeなどデジタルプラットフォームにおいて、洗練された動画制作は避けて通れないのかもしれません。
というのも、不正使用で動画コンテンツが削除されたりペナルティを受けたりしたら、コツコツと積み上げたものが一瞬で無くなってしまいます。そういった事態は避けたいところです。
音楽を作る側もここ数年、オンライン上で使われる著作権への関心、知識や知恵が身についてきてモチベーションとクリエイティビティが良い意味で高まってきています。
Spotify、Apple Music、YouTube Musicなど音楽ストリーミングサービスが拡大するなか、創業10年を迎えるEpidemic Soundも会員数および利用実績を確実に伸ばしています。
Epidmic Sound 最大の特徴とは
Epidemic Sound(エピデミックサウンド)がアピールしているサービスの一つとして、ステム(stem)という機能があります。
これは気に入った曲に対して、楽曲をパーツごとにバラバラ(4パーツ)に聴かせてくれる機能の事です。(其々にダウンロードも出来ます。)
例えば、曲の中のドラムパートやピアノパートだけを抽出して、より自分の好みに近づけていけます。
もちろん、著作権の心配がいらないので、コンテンツのクリエイティビティに集中できます。
Epidmic Soundの購読方法は?
次に、Epidemic Sound(エピデミックサウンド)の購入方法をご紹介しましょう。
具体的な登録方法や使い方など、ユーチューバーのビートないとーさんの動画がわかりやすいのでまずはこちらの動画を参考にしてみてください。
私の「BGM」教えます!「epidemic soundの使い方」
Epidemic Soundは、YouTubeでのアクセス回数に合わせたスタイルで購読できる3パターンを用意しています。
Epidemig Soundの3つの購読プラン
その1:クリエイター・サブスクリプション
毎月15ドル(1,600円前後)
チャンネルアクセス回数が50万回まではこの値段で購読でき、30,000以上ある楽曲トラック、60,000以上の効果音が自由に使えてYouTube、Facebook、 Instagramそして Twitchで利用する際もすべてロイヤルティフリー。
30日間は無料でお試しできるというトライアルオプション付きです。
エピデミックサウンドの登録方法はこちらです
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エピデミックサウンドの登録方法をご紹介
月額15ドル(約1,600円)でロイヤリティーフリーの曲が、YouTubeやインスタグラムなどで使い放題になるエピデミックサウンド(Epidemic Sound)。 今回は「エピデミックサウンドを試し ...
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その2:ビジネス・サブスクリプション(50名以上社員のいる法人向け)
毎月149ドル(16,000円前後)
チャンネルの月間アクセス数に関係なく、無制限にトラックの使用が可能です。
その3:カスタム・ライセンス
要望があれば、法人、個人問わず使うトラックの数や予算など契約形態をアレンジできるというテイラーメイド型サブスクリプション。
Music for your YouTube videos
自社製作によるオリジナル映画やドラマといったコンテンツを配信するNetflix(ネットフリックス)とスタイルが似ていますが、作家と直接契約する事でカタログにある作品はオリジナル(新曲)で占められています。
クリエイターは、登録後に自身のコンテンツイメージにあった楽曲、効果音をシンクロすれば完成!
解約したらこれまで使用したBGMはどうなるの?
「Epidemic Sound(エピデミックサウンド)のBGMを動画に使用していて、もし解約したとしたらこれまでに使用した動画について著作権はどうなるの?」
という疑問を持つ方もおられると思います。
ビートないとーさんの動画でも言われていましたが、解約後にこれまで使用したBGMの著作権を問われることはありません。
Epidemic Soundの公式サイトにも以下のようにしっかりと記載があります。
永久ライセンス
正しく手続きをして制作された映像作品に関して、上映・配信などの利用は期限無しの永久ライセンスですので、安心してご利用いただけます。(※CM利用など用途によっては期限を設定させていただくものがあります)
Epidemic Sound公式サイト
これまでに作成した動画のBGMは、解約後も著作権を気にせずアップしたままで大丈夫ということです。せっかく時間をかけて作成した動画が台無しになることがないので、とてもありがたいですね。
ただし、解約後に新たに曲をダウンロードすることはもちろんできませんし、解約後に使用すると著作権違反となりますのでご注意ください。
Epidemic Sound(エピデミックサウンド)は、大手企業と多数取り引きしており、クライアントリストが掲載されています。
Spotifayスキャンダル?
楽曲クオリティの高さからFacebookやYouTubeでのストリーミングが200億回!? を超える勢いのEpidemic Soundですが、成功の対価は皮肉なもので、別の意味でEpidemic(画期的)な話題も提供したようです。
それは、独自の作品収集によるオリジナル曲が多いため、Epidemic Soundに登録したアーティストの作品を多数含んだプレイリスト
「“フェイク・アーティスト”をSpotify内に作成し、そこで発生した多額のロイヤルティを権利者に再分配していないのでは?」
というエピデミックな(スキャンダラスな)疑問を持たれたというニュースがありました。
しかし、Epidemic Sound創業メンバーのひとりOscar Hoglundは
「我々は、30万から40万ものユーチューバーがEpidemic Soundに会員登録、利用しているという実績があります。世界的に見ても、MCN(マルチチャンネルネットワーク)の85%は我々の楽曲が利用されており、その中でもトップ100に入るユーチューバーが我々の作品を使っています。」
「いまや、我々のカタログはYouTubeや Facebookで月に200億ものストリーミングがあります。これは凄まじい実績ですよ!」
「これほどに知れ渡れば、『あの曲はどこで探せる?どこで手に入るのか?』という問い合わせも増えてきたので、2016年にストリーミングサービスでの反響を実験的に見てみようとなりました。
もちろん、作家に対しては最初に支払った契約料に加えて、新たに発生した印税の50%は対価として払いました。」
「どこでストリーミングするかについては、さまざまなプラットフォームに打診してみましたが、Spotifyが最も早く手を挙げた会社というだけで、我々と彼らの間には特別な密約など存在しません。」
(@https://musically.com/2017/11/20/epidemic-sound-spotify-fake-artists/)
っと、Hoglundは述べています。
まとめ
コンテンツ制作に対するモチベーション、クリエイティビティを刺激してくれるサイトの出現はこれからも益々増えていく事でしょう。
エピデミックサウンドの登録方法はこちらです
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エピデミックサウンドの登録方法をご紹介
月額15ドル(約1,600円)でロイヤリティーフリーの曲が、YouTubeやインスタグラムなどで使い放題になるエピデミックサウンド(Epidemic Sound)。 今回は「エピデミックサウンドを試し ...
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これからは、ユーザーそしてクリエイター双方にとって、コンテンツ制作がより楽しく洗練されたものになっていくであろうという期待感があります。
同時に、膨大なカタログから、これぞ何々といった感じで提案してくれるキュレーターやエディターというポジションもより重要になっていきそうです。
そのような状況下、ジャンル、ムード、テンポやサウンドの長さなどバラエティに富んだ細かい雰囲気を基に検索できる機能、ステムを駆使した独自の音源利用も可能なEpidemic Sound(エピデミックサウンド)の利用者が増え続けるのは必然となっていく事でしょう。
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