世界を席巻する謎の覆面デュオAmPm(アムパム)海外の反応

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ここ1年でよく耳にするアーティスト名があります。

覆面2人組エレクトロニックユニット、その名は「AmPm」「アムパム」と読みます。

彼らが注目を集めだしたのは、巨大楽曲配信プラットフォーム「Spotify」にて配信されていた彼らの楽曲が世界で高い評価を得始めてからです。当時日本では無名に近かった彼ら。

 

日本のリスナーよりも先に海外のリスナーが反応を示した、稀なケースです。ましてや、Spotifyがキッカケで世界に認知された日本人アーティストは史上初めてではないでしょうか?

 

今回は、まだまだ謎の多いこの2人組を、海外での彼らの評価を交えつつ分析していきます。

 



AmPmアムパムの活躍ぶりがわかる動画

AmPm(アムパム)の海外での活躍ぶりを紹介する動画をご紹介します。

規格外の日本人覆面ユニットと紹介されます。

今最も注目するアーティストにも選ばれた、この謎の覆面ユニットはどんな音楽を奏でているのでしょうか。

ずは世界的人気音楽アプリSpotifyにおいて、日本人1位の再生数を記録した楽曲からご紹介します。

 



AmPmの代表曲を紹介

彼らのデビュー曲「Best Part of Us」は、日本生まれアメリカのカリフォルニア育ちのシンガーソングライター「Michael Kaneko」にフィーチャーした楽曲です。

Best Part of Us / AmPm feat. Michael Kaneko (Lyric VIdeo)

ミニマルで弾むように放たれるエレクトロサウンドの隙間を泳ぐ声は、流暢な英語で男女の別れを歌っています。

 

この曲からわかるように、デビュー当初から海外を視野に入れた曲作りがなされていたようです。「Best Part of Us」は、リリースから僅か半年で1000万回という再生回数を獲得。

SpotifyのバイラルTOP50にランクインするなど驚異的な評価を得ることとなり、2017年リリースの楽曲では、Spotify上、世界で最も聴かれた日本人アーティストとなりました。

 

この曲に対して、YouTubeに寄せられた海外の反応は

  • 今まで聴いてきた曲の中でもトップクラスの曲。
  • 次に来るのはMichael  Kanekoだね。
  • この曲大好き。
  • 心が温まる曲。
  • AmPmの公式インスタグラムはないの?

など、楽曲を称賛するコメントが多く見受けられます。

 



AmPmのメンバーはどんな人物?

では、一体彼らはどういったキャリアの2人組なのでしょう?

元々は、彼らの情報のほとんどが謎に包まれていましたが、ここ最近でかなり彼らの素性が明らかになってきたのでチェックしておきましょう。

メンバーは「右」「左」と呼び分けられています。

「右」は現在34才、これまで起業家として、中国で経営手腕を発揮してきた経歴を持つ。

「左」は40才、有名企業で営業マンとして働きながら、夜はDJとして活動を続けてきた経歴の持ち主で、当初2人はDJとそれを楽しむ客の関係だったそうです。

 

現在も音楽活動をしながらも、音楽とデザインを企画・制作する会社を2人で経営しています。

因みに「AmPm」と言う名前は、その会社名をモジったものです。

 

音楽に対する姿勢と戦略

音楽に関しては、かなりの勉強家であり、鋭い洞察力を持って楽曲制作に取り組んでいます。

ヒットチャートにランクインする楽曲を数多く分析。人気の楽曲のテンポやキーを把握するだけでなく、どのタイミングでリリースすればヒット曲となり易いかなどの、マーケティング戦略まで踏まえた音楽活動を行っています。

「右」は経営者の経験を基に、論理的な考察でSpotifyのバイラルチャートを分析、Spotifyの共有可能なソースコードを研究することで、一発屋アーティストに終わらないための広告掲載のタイミングまで考え尽くしたマーケティングを行っています。

実際に、「Best Part of Us」以降にリリースされた曲も続々と再生回数を獲得し、彼らのスタンスが間違っていなかったことを物語っています。

 

これだけAmPmが自由に自分たちの戦略を実行に移せてきた背景には、彼らが、これまでレコード会社に所属すること無く楽曲を配信してきたことが理由にあるでしょう。

大手のレコードレーベルに比べ、予算は少ないながらも、自分たちの頭の中に描いたマーケティングプランを忠実に実現できる自由な環境が彼らにはあったのです。もちろん、それには優れたマーケティングスキルが必要不可欠ですが…

 

楽曲制作に関しては、他のアーティストを招いたスタイルを貫いています。彼らは、あくまでもプロデューサーであり、作詞・作曲を行っていないとのこと。Michael Kanekoをはじめ、多くのアーティストをフィーチャリングに迎え、彼らのクリエイティビティーを尊重したプロデュースを行っています。

 

とはいえ、パソコン1つあれば、数分で曲の骨組みが出来上がってしまう現代では、作曲とプロデュースのボーダーラインは曖昧ですが…

こういったスタイルは、まだ世間にそれほど認知されていないミュージシャンたちを、現在のAmPmの話題性を利用して世に送り出す優れたミュージシャンの広報活動の為でもあるようです。

 

本人たちいわく、自分たちがアーティストというよりは、アーティストたちを紹介する新規企業という感覚だそうです。

また、その優れた楽曲プロデュース力を買われ、日本を代表するシンガーである平井堅の「HOLIC」という楽曲のプロデュースを任されるほか、R3HABやNickey Romero、Afrojackからリミックスの制作依頼を受けるなど、世界的な注目が高まっています。

 

AmPmの楽曲に対する海外の反応

それでは、彼らの楽曲とそこに迎えられたアーティストを少しばかりご紹介しましょう

Life is / AmPm feat.Hiro-A-Key

「Best Part of Us」に垣間見えたオシャレなセンスをファンクミュージックに昇華させたような1曲。

ギターのカッティングサウンドが心地よい爽快感を作り出しています。現在日本でも人気のsuchmosやNulbarichなどのギターサウンドに通じるものがありますね。

 

この曲に対する海外の反応

  • 素晴らしい音楽を見つけたよ。ジャンルは何になるの?
  • サイコーの曲だ。
  • ジャパニーズハウスミュージックだ。

 

個人的にも好きな1曲です。

 

この楽曲に参加したのはシンガーソングライター「Hiro-a-Key」(曲中では、中心が大文字のAになっているが、正式には小文字)。

彼も幼少期をニューヨークとロサンゼルスで過ごした経験があります。歌い回しやサウンドの随所に海外の音楽のグルーヴが感じられ、日本のみならず海外でも注目されています。

また、歌唱力も評価が高く、CHEMISTRY、秦基博、ナオト・インティライミなどのライブやレコーディングに参加するなど将来が注目されるシンガーソングライターです。

 

AmPm / Who do you love? feat. Gloria Kim(Lyric video)

AmPmが得意とする浮遊感のあるトラック。

この曲に対する海外の反応

  • この曲には何か特別なものがあるね。大好き。
  • 美しい曲。歌も素晴らしい。この調子でどんどん良い曲を作っていってね。
  • 最高です!

 

少しトロピカルハウスのようなサウンドと、憂いのある恋愛感情を歌う女性の声がマッチする1曲となっています。この楽曲はそれまでのAmPmと違い、Avexからリリースされています。

ボーカルはLA在住のシンガーソングライター「Gloria Kim」。
多くのグラミーを受賞したプロデューサーたちと仕事を共にする注目のアーテイストです。

 

AmPm / Little Bit More feat.Ayden(Lyric Video)

これまで紹介した曲に比べ、どっしりとしたベースラインが前面に押し出された、R&Bのような1曲です。

この曲では、アリアナ・グランデやジェニファー・ロペスをプロデュースした経験のあるトミー・ブラウンを共同プロデューサーに迎えて、新たなグルーヴを体で感じることができます。

ボーカルにはオランダ出身のシンガー「Ayden」を迎えています。EDMアーティストのYellow Clawを知る人なら聞き覚えのある名前ではないでしょうか?

この曲に対する海外の反応

  • すごい良い曲。
  • なんでサイと歌詞だけしか登場しないの?
  • 映画「エース・ベンチュラ」のワンシーンを思い出すよ。

 

海外音楽メディアの反応

上で述べたように、Nickey Romeroなどの世界的アーティストが注目を集めるAmPm。

海外のメディアや彼らをどう評価しているのでしょうか?

上で紹介しきれなかったYouTubeに寄せられたリスナーの声も含めて、いくつか抜粋したものを和訳してご紹介しましょう。

 

若者のカルチャーを紹介するオーストラリアメディア「HAPPY MAG」

  • 一度、彼らの壮大なサウンドスケープに足を踏みい入れれば、もう抜け出すことはできない。
  • 「Traveling Light」のリリースに伴って、リスナーを催眠状態にしてしまう彼らのサウンドに磨きがかかった。
  • 彼らのボーダレスなサウンドとFrida Sundemoの潤いのある歌声が1つになることで、幻想的な感覚を体験でき、彼らの呪文が鼓膜を揺らせば、あなたはその場から離れたくなくなるでしょう。
  • 彼らの作品を聴く限り、これから先も彼らがハイクオリティーな楽曲を作り続けてくれると安心して信じ続けることができる。

 

カナダのミュージックWEBマガジン「Uranium Waves」

  • 覆面の2人組「AmPm」の出現で、日本はエレクトロニックミュージックシーンの中心により近づいた。
  • 「Little Bit More」は聴く者のネガティブな感情を洗い流していしまうような正真正銘の傑作だ。
  • AmPmはエレクトロニックミュージックのトップへの道中にいるのだ。

 

YouTubeの外国人コメント

  • 毎日聞きたくなるよ。
  • Spotifyから来たんだ。
  • SPOTIFY ON STAGEで彼らを偶然見かけてファンになったんだ。
  • 彼らは過小評価されている。
  • 初めて聴く音楽の虜になるなんて滅多にないけど、彼らの音楽は素晴らしいよ。

 

これからのAmPm(アムパム)

今や世界的に認知され、日本の大手レコード会社「Avex」と契約したAmPm。これからの彼らの展開に注目が集まります。

 

Avexとの契約の詳細はわかりませんが、契約後にリリースされた楽曲は、AmPm自身のレーベル「PLAY RECORDS」を通しても配信されており、大手レコード会社と契約してもなお、セルフプロデュースを貫く姿勢を見せています。

 

現在のAmPmの成功は世界的に見れば些細なモノであると、インタビューで語る彼ら。

 

今の成功に留まらず、更なる躍進を目指す心の表れでしょう。私自身はアーテイストの商業的な成功にはあまり興味のない人間ですが、ここまで来ると、彼らがどこまで羽ばたけるのか見届けたくなってきます。

 

また、今後どのようなアーティストを招いた楽曲制作を行うかにも、注目が集まります。

 

まだ我々が知らない未知のポテンシャルを秘めたアーティストなのか?それとも全世界が知るような大物アーティストをフィーチャリングするのか??どちらにせよ楽しみです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

従来の形に囚われず、新たなアーティストのスタイルを確立、それが世界規模で通用することを現在進行形で証明しているAmPm。

彼らのことを知っていた人も知らなかった人も、彼らの前衛的な姿勢の凄さを認識できたのではないでしょうか?

まだ日本では一部の人のみが知るアーティストかもしれませんが、間違いなく、この先も成長し続ける彼ら。同じに日本人として温かい目でAmPmを見守っていきましょう。

アーティスト名 AmPm(アムパム)
YouTube AmPmの再生リスト
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