クリーン・バンディットの新アルバム『What is Love?』を分析!

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2008年にイギリスのケンブリッジで結成されたエレクトロニックグループ「Clean Bandit/クリーン・バンディット」

EDMシーンのみならず、ここ数年彼らの名を耳にすることが増えてきました。

彼らの音楽はEDMに分類されることもできますが、EDMが苦手な人も気持ち良く聴くことが要素が強いダンスミュージックが彼らの持ち味です。

ヒット曲『Rather Be』は、世界的DJ/プロデューサー「Zedd」にリミックスされ、自身のライブでもプレイしています。

親日家の一面もあり、数回来日しています。私は2015年のサマーソニックで彼らの音楽を楽しみました。

特に京都愛が強いようで、『Rather Be』の歌詞にも「京都」という言葉が出て来るほど。
今回紹介する曲にも京都が出てきます!



最新アルバム『What is Love?』

11月末にセカンドアルバム『What is Love?』をリリースした彼ら。今回はそんな彼らの新作を分析していきます。

2016年にヴァイオリニストのニール・アミン・スミスの脱退を経験したクリーンバンディット。そんな大きな変化の後、初となるアルバム。

サウンドにどういった変化が表れているのでしょうか?

このアルバムの一番の特徴と言えるのが、その豪華なゲスト陣

『What is Love?』

1. Symphony feat. Zara Larsson
2. Baby feat. Marina & Luis Fonsi
3. Solo feat. Demi Lovato
4. Rockabye feat. Sean Paul & Anne-Marie
5. Mama feat. Ellie Goulding
6. Should’ve Known Better feat. Anne-Marie
7. Out at Night feat. KYLE & Big Boi
8. Last Goodbye feat. Tove Styrke & Stefflon Don
9. We Were Just Kids feat. Craig David & Kirsten Joy
10. Nowhere feat. Rita Ora & KYLE
11. I Miss You feat. Julia Michaels
12. In Us I Believe feat. ALMA

デラックス・バージョン
1. 24 Hours feat. Yasmin Green
2. Playboy Style feat. Charli XCX & Bhad Bhabie
3. Beautiful feat. DaVido & Love Ssega
4. Tears feat. Louisa Johnson

と、このようにアルバムの全楽曲にゲストアーティストを迎えています。



『What is Love?』から人気曲5選

それでは、収録曲をチェックしていきましょう。

『What is Love?』の中から特におすすめの5曲を選んでみました。

Symphony feat. Zara Larsson

日本でも至る所でプレイされているこの曲。

富士フィルムのCMにも採用されたので、みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

クリーン・バンディットの御家芸であるクラシック+ダンスミュージックをアルバムの1曲目に持ってくることで、このアルバムがクリーン・バンディット作品である意思表示をしているかのようです。

参考

ゲストヴォーカルのZara Larsson(ザラ・ラーソン)はスウェーデン出身のシンガーです。彼女は2017年に来日し、サマーソニックでパフォーマンスしています。

『Symphony』でも、その驚異的なハイトーンでクリーンな歌声はシンフォニーというタイトルに相応しい美しさです。時折聞えてくるファルセットも良いフックになっていますね。

 

海外の反応

海外情報メディア「Forbes」

モダンなダンスポップとクラシックをうまく融合させた曲は、シングルチャートにランクインしてから6週間でチャートのトップに君臨することとなった。

YouTubeのコメント

  • 最後まで動画を観ると涙があふれてきたわ。
  • 心の琴線に触れる曲だ。
  • リリースから2年も経ってるのね。なんで今まで知らなかったのかしら?

 

Baby feat. Marina & Luis Fonsi

ラテンの香り漂う1曲。

細かく散りばめられたアコースティックギターのメロディーに耳を持っていかれます。

『Symphony』の後にこんな曲を持ってこられたら、あまりのギャップに平衡感覚をうしなってしまいますね。まるでオムニバスアルバムを買ったのかと錯覚してしまうほどです。

ゲストアーティストはMarina the DaimondsのMarina(マリーナ)Louis Fonsi(ルイス・フォンシ)
ルイス・フォンシは2017年にラテンミュージックをベースにしたヒット曲『Despacito』を世に放ったことで有名です。

この『Baby』のラテンのフィーリングも彼が制作に加わってることが大きく影響していることは間違いなくありません。その、情熱的なラテンの器に見事にマッチするマリーナの歌声にも注目です。

そして、このギタートラックにはSEKAI NO OWARIのギタリストNakajinも参加しています。

 

海外の反応

有名音楽誌「Rolling Stone」

アップテンポでギターの散りばめられたトラックの中で、マリーナの失恋を乗り越えようという姿勢が演劇仕立てで色鮮やかに描かれている。

ルイス・フォンシのスペイン語が混じりあうことで、煌めきのあるマリーナの声との間にコントラストが生まれ、タイトかつ陽気な雰囲気が出来上がる。

YouTubeのコメント

  • 良い曲だ。この曲を聴くと悲しい気分になると同時に踊りたくなってしまう。
  • 何度も聴き過ぎて再生ボタンが壊れたじゃないか。
  • イントロのギターを練習したいな。

 

Solo feat. Demi Lovato

日本版MVは日本の伝統文化(京都)が全面に押し出された、インパクトのある作品に仕上がっています。しかし、インパクトがあるのはMVだけではありません。

ポイント

この曲は本国イギリスのチャートでは数週間にわたり1位の座に君臨するほどの曲です。メチャクチャカッコイイ!!

「solo」とは自慰行為を意味しており、この言葉を使うことで破局の寂しさをリアルに表現したものになっています。

ヴォーカルには女優としても活躍するDemi Lovato(デミ・ロヴァート)低音域が強く出ており、良い意味で「綺麗過ぎない」歌声は、エキゾチックな雰囲気のこの曲にピッタリです。

この京都を舞台にしたMVを撮影したこともあって、彼らはリリース記念イベントとして、12月1日、「LIVE FROM KYOTO~ことから世界へ」と題したライブ配信を行いました。

このライブでもセカオワのNakajinがパフォーマンスしたことで話題になりました。

 

海外の反応

海外音楽情報サイト「PureMzine」

浮遊感のあるプロダクションと卓越したロヴァートの歌声で始まる楽曲。
クラブでダンサブルな空気を作り出す起爆剤となること間違いなし。

YouTubeのコメント

  • コメントの10%が曲についてのもの、10%がMVについてのもの、10%が日本の素晴らしさを評価。あと70%は唐突に「日本大好き」だってさ。
  • 実を言うと、心のどこかでデミ・ロヴァ―トが日本語で歌うんじゃないかって期待してたんだ。
  • 誰も振り付けに感銘を受けないのかい?着物なんて着て踊るなんて大変だよ。何重にも重なっているし、帯の締め付けもあるしね。

 

Rockabye feat. Sean Paul & Anne-Marie

ゲストヴォーカルはSean Poel(ショーン・ポール)Anne-Marie(アン・マリー)ショーン・ポールを楽曲に招いたことで、レゲエのアクセントのある楽曲です。

そして、アン・マリーは、『Rockabye』以外にもこのアルバムの中に収録されている『Should’ve Known Better』にも参加しています。

ショーン・ポールの歌声と混ざることで、曲に程良いコントラストを与えています。

参考

イギリス出身のシンガーソングライターである彼女は空手を習っていた経験があり黒帯の持ち主だとか。

 

海外の反応

海外のカルチャーメディア「THE EDGE」

彼らはお得意のエレクトロニックビートとクラシックサウンドをジャマイカのスチールドラムと融合することに成功した。このジャンルの融合は、馴染みのない響きを持った空気感をを生み出し、これまでに聴いたことのない曲が出来上がった。

YouTubeのコメント

  • 良い曲。‘’Don't leave me alone‘’のところとかいいよね。
  • すべての曲には隠された意味があるんだ。

 

I Miss You feat. Julia Michaels

序盤では美しいストリングスの音色が印象的に響く楽曲です。1分を過ぎたあたりから、トロピカルハウスのようなサウンドとビートが広がりを見せます。

ヴォーカルにはJulia Michaels(ジュリア・ミチェル)ゼッドやカイゴの楽曲にもボーカルとして参加しています。

メモ

優秀なプロデューサーの一面も持ち、ジャスティン・ビーバーやセリーナ・ゴメス、エド・シーランの楽曲の製作に関わった経験を持つほどです。

 

海外の反応

海外の音楽メディア「IDOLATOR」

ジュリア・ミシェルほど腹を割った作詞をする人もなかなかいない。

クリーン・バンディットの複雑で、幾重にも折り重なったプロダクションは相変わらず文句のつけようが無く、今回はアジアンサウンドまで自然に取り入れている。『I Miss You』が『Rockabye』や『Symphony』のように世界的なヒットソングになるのも時間の問題だろう。

YouTubeのコメント

  • なんて素敵な音楽なんだ。ドラムが最高だ!
  • 途中からトロピカルサウンドに変化するのがいいね!
  • リピート中!



まとめ

豪華なゲストで彩られたクリーン・バンディットのNEWアルバム『What is Love?』

曲ごとに違ったヴォーカルを招くことで、曲のバラエティーが格段に広がりを見せています。

セカンドアルバムの時点でこれだけイギリスを代表するほどの人気を得ているグループなので、これからの活躍にも期待しておいてください。




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