著作権フリーBGMとしてYouTube上で使用可能な音源を使って、動画を作成したのにも関わらず、なぜか著作権侵害を受けて収益が持っていかれることがあります。
その場合の原因については、著作権保護されたコンテンツが含まれています」になってしまう原因という記事で説明しています。
日本の有名フリー音源サイトの、甘茶の音楽工房やMusMusなどで公開されているBGMを使用していても、悪質なコンテンツID詐欺に合うことがあるそうです。公式サイトのQAにも次のような記載があります。
甘茶の音楽工房Q&Aより
Q: YouTubeで使用したところ「第三者のコンテンツと一致しました」という警告が届きました。
A: YouTubeでは上記の原因でフリー素材を使用しているにもかかわらず著作権保護の警告を受ける場合があります。 警告が届いた場合は動画サイトの手順に従って異議申し立てをしていただくようお願い致します。
こういった詐欺には、こちらも毅然とした態度で異議申し立てをしていきましょう。数回やれば慣れますので、難しいと感じるのは最初だけです。
これから紹介する方法で異議申し立てを行えば、不当な著作権侵害報告に対応することができますので、ぜひ試してもらいたいと思います。
Googleからメールが届く
YouTubeチャンネルのグーグルアカウントGmailに、ある日突然以下のようなメールが届きます。
アカウントの状態には影響ないと書かれていますが、自分が使用した音源が第三者によって著作権申請され、その動画からの収益がもらえなくなると記載されています。
このメールをもらった時点で、かなり心臓バクバクになってしまいます。
YouTubeチャンネルのクリエイターツール → 動画の管理→ 著作権情報を確認すると
画像の赤枠のところに「著作権保護されたコンテンツが含まれています」と表示されています。
赤枠の部分をクリックすると以下の画面が開きます。
左下側に記載しているように、コンテンツID登録された部分がなぜか曲全体ではなく一部分となっています（※ 1:39 - 2:21）
この曲の音源元は動画説明欄に記載されていますので、URLを辿っていくと元動画はAudio Libraryというライセンスフリー音源だけを配信するチャンネルの動画でした。
こちらの元動画は削除されていません。
異議申し立ての手順
今回の著作権申請は不当な申請の可能性が高いので、実際に異議申し立てをしていきたいと思います。
その１：異議を申し立てる
まずは先ほどの画面の右下にある、「意義を申し立てる」ボタンをクリックしてください。
その２：理由をチェック
「異議申し立てる」をクリックすると以下の画面になるので、該当する部分に１つだけチェックを入れます。
今回のケースですと、著作権フリーでYouTube上で使用可能なBGMを使用しているので、
「正当な権利所有者からこのコンテンツを使用するライセンスまたは許可を得ています」
にチェックをします。チェックを入れたら下の青字の「次へ」ボタンをクリック。
その３：説明を記入
次へボタンをクリックすると次の画面が表示されます。
ここで異議申し立てについての簡単な説明の記入を求められます。
私の場合はロイヤリティーフリー音源を使用したことをアピールするために、以下のように記載しました。
簡単にご説明ください
こちらの音源は、YouTube動画に使用できるロイヤリティーフリー音源です。以下のチャンネルでも公開されています。
[No Copyright Music] A WAY FOR ME - Nicolai Heidlas
音源著作権者
https://bit.ly/2OjsSVR
お手数ではございますがご確認お願いいたします。
こういった感じでなるべく丁寧な言葉で説明文を書きましょう。対応してくださる相手も人間ですので、横暴な言葉では印象が悪く対応してもらえないかもしれません。
その４：電子署名
画面の下に進むと、チェックマークを入れる部分が２つありますので、そこにチェックを入れてください。
下側には、「電子署名となる姓名を入力してください。」とありますので、ここにご自身のお名前を入力するように書かれています。
ただ、この署名ですが正式な名前でなくても大丈夫です。相手側の異議申し立て人も名前ではなく組織名だったように、こちらもわざわざ名前を入力することはないと思います。
会社名や個人事業名、それがなければペンネームでも構わないと個人的には考えています。
入力したら「進む」ボタンをクリックしましょう。
その５：確認と送信
最後に確認画面が表示されます。
入力事項を確認したら「異議申し立てを送信」の青いボタンをクリックしてください。
この申し立てを送信してもよろしいですか？という文言がポップアップしてきますので「OK」をクリックします。
その６：完了の確認
OKをクリックすると画面が切り替わり、以下の表示になります。
左上側の赤枠部分に「異議申し立てが送信されました。結果については改めてお知らせします。」と表示されます。
右には「異議申し立ては現在処理中です。」と文言が変わっています。再び動画の管理を確認すると..
「異議申し立てが進行中です」と文言が変わっていますね。これで異議申し立てが完了しました。
申立人から○月○日までに回答があります。とのことですので、こちらの名前が相手にわかってしまうことを意味しています。
こういった部分から、電子署名となる姓名を入力してください。のところには本名を記載しない方が良いかなと考えています。
異議申し立て確認メール
異議申し立てが完了したら、YouTubeチャンネルのアカウントのGmailアドレス宛に「異議申し立て完了メール」が届きます。
このメールが届けば、あとは審査結果を待つだけとなります。審査が完了したらその結果がまたメールで届きます。
異議申し立て撤回のメールが届く
そしてちょうど１週間後に以下のメールが届きました。
動画への異議申し立ては撤回されたようです。
これで安心してBGMを使えるようになり収益もしっかり確保できます。
まとめ
不当な異議申し立てに泣き寝入りするなんて悔しいですよね。
著作権フリーBGMなのに侵害の申し立てがあった場合は、こちらも異議申し立てをして自分の動画の収益を守っていきましょう。
「やってみればこんなことか」
と感じると思いますので、まずは最初の一歩を踏み出して欲しいと思います。
ただ、本来なら詐欺のコンテンツID登録をYouTube側で撲滅してほしいところです。ですがまずはそうなるまでに、この異議申し立ての方法で対応していくしかなさそうです。
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